英語が苦手な私の北米暮らし

日本で出会った彼と異国籍同士の恋愛から結婚。英語に悩みながらのアメリカ生活日記

シアトルと言えば... アンダーグラウンドツアー編①

初めてシアトルを訪れたのは2016年の夏
この地域の夏は湿度が低く蚊もいません、暑さも気持ちいいくらいの温度のことが多いので大好きになるのに時間はかかりませんでした

と言いつつも、一番の理由は夫がプロポーズしてくれたからかもしれません
それまで彼女だよ、と紹介されていたのが婚約者だよ、と紹介されるようになったのがくすぐったい気持ちだったのは今もいい思い出です
プロポーズしてくれた日もその後観光して、夜に訪れたのが”アンダーグラウンドツアー”というものwww.undergroundtour.com観光系ウェブサイト各種でもかなりの高評価を得ているツアー
概要は知らずに参加しましたが、語り手がまるでディズニーランドのジャングルクルーズの人レベルにエンターテイナーなのでとても楽しめました
色んな言語で概要が紹介されたフライヤーが用意されていて、Google翻訳かな?と思うレベルですが日本語も用意されています
大好きなツアーなので、次に行ったら英語版を入手し解りやすい日本語に翻訳し直したものを提供したいな~とぼんやり計画中

さて、このアンダーグラウンドツアー、地下ツアーと呼ばれる所以はツアーの最初に明かされます
勿論全体ではないですが、実はシアトルと言う街の中心部の下には開拓時代の街が眠っているのです
街を埋め立てて、その上に現在の街が作られました
今の時代だったら様々な法律により、そんなこと絶対に許されないでしょう
しかし当時は成立したのです

事の起こりは1889年6月6日の昼下がり
家具職人が使っていた熱して使うタイプの糊が沸騰して零れてしまい運悪くガソリンに引火、慌てて水をかけたものの床は木くずやテレピン油だらけ
結果、水により油を伸ばすことにことになり火が燃え広がってしまいました
家具屋さんの上の階にあったのはペンキ屋さん、燃えやすい物質でいっぱいです
火事は近隣のバーのアルコールも得て更に大きくなりました

そこに登場したのは新しく導入したばかりの消防システム!
ただし試験運用もまだの代物
今こそ使う時だ!と使おうとしたものの、煙で中々火元を特定できません
更に消火栓も道一本おきにしかなかったため、ホースを複数繋げたら水圧が全く足りませんでした
足りない水を得ようと行ったエリオット湾では、引き潮の時間だった所為で給水トラックのホースが水面に届かない事態も発生
水源が絶たれました
次に着手したのは、これ以上火が回らないように建物を壊して建物間の引火を防ぐ作戦
豊富にあった爆発物で建物を壊したところ、火薬の量が多すぎて更に火事が広がり、人々は諦めました

これだけ大きな火災なのに、なんと死者は0
増えすぎて問題になっていたネズミも駆除できてしまいました
そこで、街の権力者たちは新しく街をつくることにしたのです

長くなってきたので②へ続きます
冗談のようですが、Great Seattle Fireと呼ばれる大火災はこんな経緯で広がったそう
この先にも色々な苦難が待ち受けつつ、現在のシアトルの街の礎を築いていきます