実はニンジンがあまり好きでない私
こちらのスーパーにはニンジンとよく似た形で白い根菜が売っています
もしかして、ニンジンよりも食べやすいのでは...?
と思ったのがパースニップを試そうと思ったきっかけでした
生で食べるとニンジンの味が強いかもしれない、と思ったのでポテトやキノコと一緒にオーブンへ
恐る恐る味見してみると、甘くてクリーミー!お芋系ともニンジンともちょっと違いますが、しっとりしていて美味しかったので私も夫も気に入りました
結果、頻繁に食卓に上るようになりました
パースニップって何者?
セリ科のお野菜で、色は薄めのクリーム色、形はニンジン寄りで一、二回りほど大きいです
寒冷な地域で栽培され、寒さが甘みを持たせると考えられています
栄養
1カップ(133 g)あたり、食物繊維は6.5 g、ビタミンC/Kは一日に必要な量の1/4、葉酸は一日に必要な量の1/5強含有(一覧はこちら)
ビタミンCとポリアセチレンが含まれているため抗酸化作用を持ち、ガン・糖尿病・心臓疾患になりにくくする作用があると言われています
歴史
原産地はイギリス、ヨーロッパ広域、アジアの一部と広く、古代ローマ時代から薬用/食用として食べられており、ローマ皇帝の一人ティベリウスが好んで食べたという記録やヒポクラテスの書いた書物にも登場するそう
家畜の飼料にもしたし、砂糖が登場する前はケーキやパン、ジャムを甘くするのにもつかわれた万能選手で、アメリカには17世紀植民地化の時代に持ち込まれ、育てるようになり定着しました
今ではカナダにも広がっているそうです
パースニップについて調べていると”Poison(毒)”というワードがチラホラ
怖くなったので調べてみたところ、野生のパースニップの樹液(草の汁)にはフラノクマリンと呼ばれる化学物質が含まれており、これは植物光皮膚炎を引き起こすものとして知られているそう
植物を撫でたり刈ったりすると樹液が放出され、肌について日光に当たると24〜48時間以内に重度の火傷を引き起こす可能性があるので、見かけたときには触らずに報告してほしいと呼びかけている州(主にニューイングランド地方と呼ばれるアメリカ北東部)もありました
家庭菜園には不向きそうなお野菜ですね...!
塩コショウオリーブオイルでオーブン焼きにするだけでも、更にレモンやオレガノを加えて地中海風の味付けでもとっても美味しいパースニップ
料理好きな友達はマッシュポテトの要領で使ったり、ポタージュスープに使うそうなので、そのうち私も挑戦してみようと思います
食べたことない野菜シリーズはこちら
https://www.dec.ny.gov/docs/lands_forests_pdf/wildparsnipfact.pdf