英語が苦手な私の北米暮らし

日本で出会った彼と異国籍同士の恋愛から結婚。英語に悩みながらのアメリカ生活日記

出張と初めての旅行

これまでの話は↓をご参照ください

出会い~お付き合い開始編

お付き合い編

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付き合い始めて3ヶ月くらい経った時、
Bobが本社に出張に行くことになりました
期間は1ヶ月半


長いから真ん中くらいに遊びに来るのはどう?


楽しそうだけど、頭には現実が過ぎっていきます

 

仕事:夏休み自由な日程でにとって良いからなんとかなりそう

アメリカ:メインランド行くの初めてだ!

親…

当時、私は実家に暮らしていました


古風な方針の両親なので
嫁に行くまで家を出るなんてとんでもない!
節約できるしいいじゃん!
と言われていて

海外旅行行きたいしまぁ良いかー

と甘えて実家にいた私

 

友達と行くと嘘をつくことも考えたけど
海外だし、何かあった時困るから
嘘はつけない
と判断し、まず母に話すことに

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洗濯物を干す母に

  「あのね、最近彼氏できたの」

なるべく自然に報告

 「なんとなく気づいてたー
  良かったね〜教えてくれてありがとう!
  どんな人なの?」

意外と好感触。
一番驚きそうなパートを先言おうかな
自然に話すため、視線を少し逸らしながら

 「うん、ありがとう〜

  Aliceちゃんの同期の人で、

  アメリカ人なの」

いつの間にか伏せていた目を母の方に向ける

 「えぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!」

お笑い芸人くらいの大げさなジェスチャーで仰け反る母

 「それは流石にわからなかった!そうなんだー」

もう勢いで本題まで進んじゃえ

 「でね、今度1ヶ月半出張なんだって」

布石完了

  「さみしいね〜」

と母
気づいていないのかわざとなのか軽い返事が返ってきた

 「そう、だからね
  出張中に休み取れるから遊びにおいでよって言われてるの」

驚き、ちょと引き気味の母


それはそうだ
結婚するまで実家にいた彼女にとって
自分の娘が婚前旅行なんて問題外、青天の霹靂
爆弾を投げられたような気持ちだったのだろう

 「ごめんね、でもお母さんは良いよって言ってあげられない
  お父さんに聞いてね
  お父さんもびっくりしちゃうと思うから
  お母さんから先に話しておいてはあげるけど…」

 

 

その後、父からは
  結婚もしていないのに一緒に旅行に行くなんて信じられない
  何かあった時にその男はお前を守れるのか
  行く前に挨拶しに来い
  良いか、これを絶対に伝えろよ
昭和の頑固オヤジかい


心配してくれるのはありがたいけど
会ったこともないのに
会ったことがないからこそだけど

何よりも、これ言うの気が重い…

聞かなかったことにしたいけど
これを聞いてBobが離れて行くなら今後も続かないかもな


今ならまだ傷も浅いし、言ってみよう

 

Bobはと言うと
 「どうして会ったこともないのに否定ばかりするんだ
  手紙を英語で書いてから訳すから待ってて」
と言って
長い長い手紙を書いた

 

  仕事で年に一度の大きなイベントを控えていて
  プレゼン発表も控えているので
  会いに行けないのはごめんなさい
  僕は18歳の頃から家を出てこれまで10年近く
  一人で判断し、生活してきています
  僕の母は僕の決断に一度も反対したことはないし
  それは僕に信頼されているという自信を持たせてくれたし
  がっかりさせないように行動してきました
  あなたの娘さんはとても賢いから十分に判断できるはずだし
  だから好きになった
  どうかもっと娘さんを信用してあげてください

 

もっと長かったけど覚えてる限りこんな感じ
父の横暴とも取れる言葉に対して
逃げ出しても文句は言えないと覚悟していた私は
ちょっと泣きそうになった


両親の過保護さに
信頼されていないと思っていたのは他でもない私
それを代弁してくれたかのようで嬉しかった

 

伝わりづらい部分だけ確認して、そのまま父に送信

 

これを読んだ父は

 「信頼されていないと思っていたなら、ごめん
  ただ心配なんだ
  やっぱり賛成はできないけど
  もう反対はしないよ」

 

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かくして初のVS.父、”第一弾”は幕を閉じたのでした