配信終了まで1週間を切った状態で始めたeラーニング講座
↓で紹介していたものですが
なんとか受講し終えることができました~!
4週間というカリキュラムのうち、一週間分の講義動画を見終えるとチェックテスト(3回挑戦機会ありw)があり、完了して60%以上正解すると名前入りの修了証がダウンロードできるようになります
(テストは閉構後も45日間、この場合は五月下旬まで回答可能ですが特に後ろ倒しにする理由もなかったので終わらせました)
この講座の内容を一言でいうと、
SOFIXと名付けた農地の評価方法について
です
オーガニック農法を助けられる技術の紹介および産学連携のとても良い例と感じました
もう少し内容を細かく言うと
- 化学農法が農地/農作物、さらには人体に与える影響
- SOFIX(土壌肥沃度指数、微生物がどのくらいいるか/作物の育ちやすさ)
- SOFIXを使った農地の改善方法/改善例
- SOFIX診断士という資格について
化学農法の歴史に触れる時間があり、冷却器で教科書に出てきたリービッヒさんが化学肥料(という考え方)を生み出したということで農芸化学の父と呼ばれているそうです
が
晩年には微生物を殺すやばいもの生み出してしまった...と後悔した手記を残したそう
人の生活を豊かにしたかっただけなのに、悲しいことです
***ちょっとマニアックな感想***
- SOFIXの評価は微生物のDNA量を抽出/測定して判定するらしくとても面白い
- 米国では化学的な土壌判定キット(窒素、リン酸の値)は誰でもAmazonやホームセンター等で買えますが、この方法でのアプローチはどうだろうと調査中です
(オーガニック野菜は日本より手に入りやすいから何らかの測定はしているはず...?していないなら大学で連携してこちらでも展開したら面白いのに) - 土壌中の微生物を増やすのは地球温暖化にもとても効果的と言われている(炭素を微生物が保持できる)ので、環境保護団体とかも微生物量を数値化したデータなんて欲しい違いないと思う
(講座によると最速2時間とかで分析可能らしい) - SOFIX診断士、興味はあるけど米国だからあまり意味がない
(できないこともないけど解析をお願いしたい場合に必要な土の輸送には国レベルの承認が必要とのこと) - 微生物が全然いない土壌も1か月あれば肥沃にできた実績があるらしいため、農薬撒きすぎて不毛の土地と化した耕作地を改善できる可能性すらある
環境のエコシステムには微生物が不可欠なので、とても興味深く学びの多い時間を過ごすことができました
講座の公開は終わってしまいましたが本もあるようです
また、この講座を開講された方の論文を見つけられたので読んでみようと思います
余談ですが、PubMedは生物学系論文を読んでみたいとき非常に便利で、キーワードや著者でかなり古いものまで検索できます
コロナも検索してみたら、ウイルス自体は30年以上前の論文に載っていたりして面白かったです