酸っぱいパンって食べたことありますか?
私はこの国に来るまで食べたことがありませんでした
その名も
サワードウブレッド
読んで字のごとく、”サワー”、酸っぱい生地のパンです
レストランとかで出てくるパンが結構コレだったりして、最初はびっくりしました
パンなのに酸っぱい?!
変なもの食べちゃった感覚はなかったので、大丈夫かな?
と思いつつも最初は少し心配で、こういうものなのかなと周りの人に探りを入れたりしましたが、慣れると結構好きになりました
こちらで書いた
マイケルさんのCookedという料理番組で、イーストの代わりに使うサワードウ酵母はお家で作れるものらしいと知り、2年ほど前に挑戦しましたがあえなく失敗
天然酵母を育てる際、十分な酵母数?になるまで餌となる小麦粉+水を与えては棄て、を2週間くらい毎日繰り返さねばならないのです
お米&モッタイナイの国の人間として、毎日出てくる水を加えた小麦粉を使いきれず棄てる作業がだんだん心苦しくなってしまいました
要は失敗したんですが勿体なく思ってしまうのは本当で、自分で挑戦するは断念
しかしラッキーなことに半年ほど前に知人から酵母を分けて頂けることに、なりようやくお家サワードウ生活を送れるようになりました
サワードウブレッドの良いところを3つ挙げると
- いつでもパンが焼ける
- 栄養豊富
- 美味しい♡
まず1.のいつでもパンが焼ける
パンデミックが始まった時買い溜めで色んなものがお店からなくなりましが、イーストも相当入手困難に...
時間が余ったアメリカ人は...パンを焼き始めたのです...
サワードウ酵母には週一回のエサ(小麦粉1カップ、水1/2カップ)やりが必須とはいえ、買い物に行かずにパンが食べられるのは安心感があります
当時サワードウを持っていなかったのでどうにかして手に入れておけばよかったと後悔したのでした
2. 栄養豊富
市販のイーストも発酵はしますが、元々戦時中にパンを一定品質&短時間で大量生産したいという目的で作られたものであり、本来の発酵中に出てくる栄養は生きている酵母と比べると格段に少ないのだそう
とはいえ便利なので今では世界中でパン屋さんでも使っているところが多いわけですが、グルテン過敏症という病気も生み出す結果となったともいわれています
3.美味しい!
そうじゃないと保つのがちょっと面倒な酵母ちゃんとお付き合いできませんが、面倒を受け入れられるくらい美味しいです
見てくださいうちのローフパン!
Rustic hearth breadというパンで、一番初めは単発で参加したお料理教室にて教わりました
そこでは売っているイーストを使ったのですが、サワードウ酵母でも勿論作れるので最近はもっぱらサワードウブレッド版を作っています
イーストと酵母では分量が勿論違うのわけですが、サワードウ酵母をイーストに変換する参考WebサイトがあったりするのでなんとなくでOK!
(元々、小麦粉:水が2:1なので小麦粉や水の分量を調整する雑さでも大丈夫です、発酵に必要な時間が変わるだけです)
ちなみにパンの下はシリコンのクッキングシートを使っています
硬いパンだけでなく、フワフワパンも勿論できます
(家で一番発酵に適した場所はパソコンの電源の上なので、結果左下にキーボードがw)
これは焼けて冷まし始めた途端、このパンが気に入りすぎた人にちぎられた写真ですw
レシピはこちら
良い点ばかり挙げてきましたが、難点は2つ
- 毎週エサやりが必要!
- 発酵時間が長い
大体が焼く前日の夜からプレ発酵を始める必要があり、翌日も作業がそこそこあるので18時間くらいかかります
発酵の待ち時間が多いので作業は問題ないですが、始める前にスケジュール調整が必須ですね
面倒この上ないサワードウ酵母ですが、ハマるとそんなに苦でなくなる不思議な魅惑のパン
日本のパン屋さん大好きだったので、ぜひ日本でも流行ってほしいものです
+++参考+++
Cooked: A Natural History of Transformation (English Edition)
(今読むのに挑戦中!NYタイムズのベストセラー著者さんだけあって、プロローグから既に面白くて楽しんでいます)