英語が苦手な私の北米暮らし

日本で出会った彼と異国籍同士の恋愛から結婚。英語に悩みながらのアメリカ生活日記

日本語にするならニューマン系?-Newman's Ownについて調べてみた-

古典映画の名作の一つ

The Sting

展開が面白くて大好きな映画の一つです

 

主演の一人であるポール・ニューマン

実はアメリカのスーパーでは、必ずと言っていいほど顔を見かけます

 

それはこちら

ニューマンズオウンという食品メーカーの商品があるから

私たちは上の写真の紅茶やドレッシング、オレオみたいなクッキーを買ったことがあります

どれも普通に美味しいです(クッキーは私には甘いので夫用w)

 

初めて見たときは

「このおじさん誰?」

と夫に聞いていました

 

パッケージに

”All Profits to Charity” (利益の全ては慈善団体へ)

と書いてあり、書いてあることはわかるけどどういうこと?

と思ったので調べてみました

 

Newman's Own とは、1982年にポール・ニューマンと作家のA.E. ホッチナーと立ち上げた会社

版権と商品を売った利益の全てを様々な慈善団体(政治的なものは含まない)へ募金するという約束を掲げています

募金金額は2019年の時点で

5億5000万ドル、1ドル100円換算とすると550億円以上

アメリカ以外ではカナダ、イギリス、アイルランド、ニュージーランド、オーストラリアにも展開しているのだそう

 

どんなところに募金しているのか?

newmansownfoundation.org

経費や税金の処理が終わった後の利益はニューマンズオウン基金へ送られます

主な募金先は4領域

  • 慈善団体の活動
  • 経済支援の必要な子どもたち
  • 人権団体
  • 経済支援の必要な地域、家族

 

寄付先の団体一覧はは以下に開示されています

newmansownfoundation.org

 

中々できることじゃないことを、どうしてやろうと思ったのか?

生前ポール・ニューマンは

「とてもラッキーだったから、それをみんなで分けるのは自然なこと」

と話しており、この思想を生んだのは二次大戦中海軍として通信/砲手をしていた経験からだと言われています

 

戦後、役者の学校へ進みキャリアを積み重ね大成功し、さらにカーレーサーとして幾度も優勝

そこで得た利益を還元することにしたんですね

 

共同経営者A.E.ホッチナー

大学で歴史と法の学士を取得、空軍に従事後ニューヨークに拠点を移し作家としてのキャリアをスタートさせた人

テレビの脚本も手掛けるようになり、それがポール・ニューマンとの出会いで、Newman's Ownを立ち上げるにあた起業について、また製品についてアドバイスし会社を軌道に乗せるのに大きく貢献したそう

作家ヘミングウェイが無名の頃から深い親交があり、他にもたくさん有名人のお友達もいて、コミュ強!

そのあたりもビジネスで成功を収める要因だったのでしょうね

 

ことの始まりはご近所だったポール・ニューマンといくつかのサラダドレッシングを混ぜて友達たちにプレゼントし、すんごく好評だったので

売ろうぜ!

となったそうな

 

 

 

継続的に慈善事業を続けられるよう、稼ぎ続けられる仕組みを作った2人

アーティストや様々な会社が〇〇の利益は全て寄付します!

という試みを見かけますが、彼らが先駆者だったのかもしれません

 

調べる前は、やってることがすごすぎて、本当???と半信半疑でした

彼らの思いを知ることができて良かったです

スーパーで何か買うとき、特にこだわりがない場合はニューマンズ・オウンを買い続けようと思います

 

 

 

+++その他参照+++

Official website : https://newmansown.com/

www.washingtonpost.com