私の住んでいる地域では、5月中旬くらいになると道に綿のようなものが散らばっていることがよくあります
初めて見かけたときは
誰がこんなゴミ散らかしたんだろう、やだ~!
と思っていたら、数日後に車を運転している時にも車道を大きな白い綿埃が舞っているではありませんか
まるで巨大になった粉雪があちらこちらへフワフワ飛ぶ様はある種幻想的で、とても不思議な気持ちになりました
それからこの地域出身の方とお話しする機会があったので聞いてみたところ
”あ~~~コットンウッドね、花粉が酷くて~”
綿花とはまた別で、白いフワフワを飛ばす木があるのだそう
誰かのせいだと思った自分を恥じました...
今年もこの季節がやってきて、チラホラ見かけるようになったものの実はいまだにどんな木なのか知らない私
一体どんな木なのか調べてみることにしました
コットンウッドの木とは...?
ポプラの一種
アメリカの広域で自生するタイプで川辺や湿地帯でよく育ちます
大きさは縦横30m以上になる大きな木
ネイティブアメリカンは木の幹は丸木舟に、皮は飼料や薬に、芽と内側の樹皮は人間と動物の食料に余すところなく活用していたそう
1年で2m近く成長することもあるこの木は良い木陰を作ることから、植民地化のときにも景観作りに植えられてきました
風が当たった時に作る音や、夏には明るい緑から秋には輝かしい黄色へ変わる紅葉が美しいことも好まれる要因です
また地盤沈下に強くしたり防風林としても有効で、広大な土地に植えると見栄えが良いともいわれています
一方で、網戸やブロック塀につくと落とすのが大変...!ただコットンを作るのは雌木(コットンで種子を守っている)なので植えるときに選べば程度コントロールすることが可能
加工のしやすさからもわかる通り、強い木ではないので強風で枝が折れてしまうのが管理しにくい点でもあります
木に雌雄があることを初めて知って驚きました
(義務教育のどこかで習ったかもしれませんが完全に忘れていました)
スギ花粉アレルギー持ちの私はもしや!!と思って調べたものの、残念ながらスギは雌雄同株タイプ(=すべての木が花粉を作る)
Cottonwoodは折れやすいとあったので、防風林になるというのは誤訳だったかと思って見直したり日本語で検索したりもしましたがやはり防風林として植えられているそう
防風林って常緑針葉樹のイメージが強かった(三保松原とか)のですが、日本の場合は沿岸部なので塩に強い松が選ばれているそうです
狂ったようにコットンが舞うシアトル地域はもともと水気の多い土地
今でこそ有名企業が犇めいていますが、150年前はほぼ無政府状態で林業(しかできなかった)で栄えていました
土地の改善をするためにも、コットンウッドがたくさん植えられたのかもしれませんね
ちなみにアメリカで点鼻薬に困ったらお勧めしたいのがコレ
ナザコート
処方箋なしで買えるけどよく効くし、大抵のドラッグストアやスーパーで売っているのでお手軽
効くまでにちょっと時間はかかりますが、効き始めればとても楽になりました
日系4世の方に教えて頂いたので、アジア人にも効きやすいのかなと思います
+++参考+++