英語が苦手な私の北米暮らし

日本で出会った彼と異国籍同士の恋愛から結婚。英語に悩みながらのアメリカ生活日記

ザ・トゥルー・コスト -ファストファッション 真の代償-

服はお好きですか?
私は東京ランウェイ(2014年前後に数年間開催されていた今は亡きイベント)というファッションショーを観に行っていたくらい大好きです
今でこそあまり買わなくなったし、稀に新しいものを買ったらその分なるべく手放す方式に落ち着いていますが、大学生から社会人3年目くらいまではしょっちゅう服を買っていました
組み合わせるのも好きだし、社内だけで仕事をするときはラフ、社外に出るときはカッチリという風に服で心意気を変えられるのも楽しくて一人暮らしの時は如何に服を収納するかが課題だったりしたものです
買うときに考えていたのは、一過性の流行物は安いお店で、長く着るものはしっかりしたものを選ぶ+ある程度着まわせるかどうかくらい
そんな私が衝撃を受け考えるきっかけとなったのが2018年に観たこの作品
2015年に作成されたファッション業界の闇を暴くドキュメンタリー

低コストで安いものが買えるファストファッションは一世を風靡しましたが、その裏で犠牲になった大勢の人や自然があったことを知りました
言われてみれば当然でしたが、安いものは安い単価で作られていて誰かがその煽りを受けているんですよね
これを観てから、生産国にも注目するようになりました
番組の中で取り上げられていた大きな事件はバングラデシュの縫製ビル(ラナ・プラザ)が崩落した事故
何人もの従業員が事前に建物の不自然な音を聞いて申告していたにも拘らず、納期を優先した結果起きたので、もはや人災と言えるでしょう
このように作品の中では実際に起きた事故や不平等に立ち向かう人の様子、悲劇を起こす引き金となった会社の反応も描かれていて、色々と考えさせられます
コロナ以降はもっと苦境に立たされているファッション業界
世界4大ファッションショーに出て誰もが知っているようなブランドもアウトレットモールに進出してきて驚きました
人と会ったりしないとあまりに素敵なお洋服は必要ないかな、と思う人が多いのは想像できます
(蛇足ですが、手に取ったワンピースが元の値段50万円越えの80%オフ!という値札をみてそっと元に戻したのは私です)
ファッション業界自体はワクワクするしショーも好きですが、大変だからこそこの機会に自然を壊さない取り組みや人道的な取り組みをするように変わってほしいと願わずにはいられません