英語が苦手な私の北米暮らし

日本で出会った彼と異国籍同士の恋愛から結婚。英語に悩みながらのアメリカ生活日記

Vs. 野犬

動けなかった日にドはまりして一気に観てしまった番組がこちら

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ローマにある様々な遺跡発掘の様子を考古学者や文化人類学者に紹介してもらう形式で進む番組で、日本の番組で言うと世界ふしぎ発見!からミステリーハンターとクイズを無くした感じです
昔からこういったドキュメンタリーが大好きだし、遺跡にときめくので私の嗜好にクリティカルヒットでした

中でも一番面白く感じたのは実際に行ったことのあるポンペイ
一般公開されている部分だけでも階段下収納が見えたり、キッチン周りの工夫が見て取れたりしてすごく面白かったのですが、盗掘を免れたポンペイの公共浴場から追い炊き機能の構造がよくわかるものが発見されたことが紹介されていました
他のエピソードでも悪名高きネロ帝の悪行は本当なのか、風向き上ポンペイのような灰の被害はなかったけど、とんでもなく被災した街のことも出てきて、もっともっと知りたくなりました

そんなポンペイ
新婚旅行でも思い出深いことがありました
夫は旅行中に喉の風邪をひくのが大得意
理由はわかりきっていて、荷物を減らす為なのか何なのかパジャマの上着を持って行かないんです。。
ホテルは乾燥して寒いのが基本なんだから当たり前やろ、と思いますが最初は全然耳を貸さなかったのでポンペイのみならずその後出張で行ったドイツでも病院探しが待っていたのでした
幸い保険がきいたのでお金の出費は大丈夫だったものの、病院を探す時間、実際に行く時間、回復に努める時間に丸1.5日以上充てる羽目になり、今ではこの2つを例に必ずパジャマを着るよう説得し風邪を回避できるようになりました
私はポンペイがものすごく楽しみだったのにコインランドリーに一人で行ったり喉に良さそうなものを買いに走ったりと、していましたが
”楽しみにしていたんだし、一人で行ってきてもいいよ”
と夫
閉館まで時間は3時間ほどでしたが、後で残念な思い出になるのも嫌なので枕元に必要なものをセットし一人で観光しに行くことに
憧れの古代遺跡、一人とはいえもうワクワクです
石畳に残る馬車の轍の跡を観ながら、あぁ、私は今2000年以上前の人と同じ場所に立っているんだ、という思いを筆頭に遺跡見学にどっぷりはまったのでした
ふと気が付くと、太陽が、傾いています
そろそろ出ないと暗くなってしまう
失念していたのは、ポンペイはめちゃくちゃ広い、ということ
街ごと埋もれたので当たり前と言えばそれまでですが、1つの街だから広いんですよね
一番近い出口を探して目指しますが、迷子になりました
ポンペイで迷子!
ちょっとだけ嬉しくなった変態ですが、そう悠長なことは言っていられません
視界に、野犬が、入るようになりました
狂犬病ワクチンなんて打っていないでしょう、噛まれたら事です
物凄く怖かったけど怖さが伝わったら犬になめられて襲われるかもしれません
何でもない風を装い、大股で歩き出口を目指します
やっと出られた時には日没間際
そこからホテルまで、タクシーを使おうかとも思いましたがアジア人女性一人なんて危ないに決まっています
石畳の道で疲れ切った足に鞭打って、隙が出来ないよう、迷っているように見えないよう地図をみるのも最小限、兎に角歩く
無事ホテルについたら幸い夫が少しは回復していたので、やっと人心地ついたのでした
今では笑い話ですが、当時は本当に怖かったし、夫置いてきてごめんと物凄く反省+絶対にパジャマ着せるぞ、と決意しました

↑の番組を見て、行きたいな~という気持ちが再燃
イタリアは2週間では全然足りないので1ヵ月、出来たら3か月くらい滞在してみたいものです

 

 

 

今週のお題「人生最大のピンチ」