英語が苦手な私の北米暮らし

日本で出会った彼と異国籍同士の恋愛から結婚。英語に悩みながらのアメリカ生活日記

荒神 読了

最近Ghost Of Tsushima

というゲームを始めました
元寇の頃を取り上げたゲームで、製作会社はシアトル地域の会社
数年前にこのゲームの翻訳系の仕事がLinkedInに投稿されていたのを覚えていたので、何だか感慨深いです

ターンベース(ドラクエみたいな)、一回一回どんな攻撃をするか決めて攻撃を受けるタイプのゲームは私でもできますが、自分でキャラクターを動かして戦う系のゲームは苦手
逆に夫はその手のゲームが結構好きなので、彼は戦い担当
歩き回って素材を集めたりする(好き)のは私担当
という感じで遊んでいます
ストーリーはまるで大河ドラマのようで、登場人物の背景がストーリーの進捗と共に描かれているのが興味深いです
戦いの世の中なのでやはり血生臭く、そういったシーンは目を逸らしながらサムライって大変...と震えます

時代は違いますが、やっぱりサムライの世界のお話である荒神を最近読み終えました

突如”何か”が襲来し山奥のある村が壊滅状態になるところから物語は始まります
そこから人の思惑やら隣り合った領地の諍い、人の思惑・陰謀、因縁が多くの人の視点によって明かされ、最後に向かって集約していきます
ドラマ化もされていたようですね
登場人物が多い上に気が付くと全く違う人、前の人とは(最初の時点では)接点がない人の視点に切り替わり、最初はこの人誰だっけ???となることが多かったので、登場人物紹介に戻って何度も確認
人の想いは複雑だし、色んな人の利害であったり、しがらみだったりが複雑に絡みつくのでげんなりしつつも、正そうとする数少ない人もいて彼らを応援しながら読み進めました
結末としては悲しい、やるせない気持ちになる終わり方でしたが、お話としては面白かったです

お話の根幹にもあるいがみ合いから起きる分断
殆ど全て噂ベースの想像でお互い嫌い合っていたりして、人から聞いた情報ってあくまでソレを伝えた人の目線でしかないんだな、と改めて思います
現代の日常生活であってもインターネット検索で得られる結果は、”○○と考えている人が書いた”というだけに過ぎません
テロリズムとレジスタンスのように語る立場で全く世界が変わることもしばしば
あまり情報に振り回されすぎないようにしていきたいです